現役言語聴覚士が国家試験合格を応援するブログ

このブログは現役の言語聴覚士が、未来の言語聴覚士となる学生向けに国家試験の勉強をはじめ、臨床実習への準備・心構え。また実際の臨床の場面から解説を行うなど、体験談を交えながら有益な情報を発信していけたらいいと考えたブログです。

見学・評価・臨床問わずに実習において大事な心構え

どうも!

 

 

もうすぐ、

 

見学実習

評価実習

臨床実習

 

が始まるという学生さん

多いのではないかと思います。

 

 

非常に緊張しますし

不安にもなりますよね。

 

 

私も実習は本当にツラかったです。

 

どちらかというと机上の勉強の方が苦ではなく、

実践タイプの実習なんかは

 

やはり応用力がないといけないので、

キツかった記憶があります。

 

 

そうでなくても、

学生の時って

異様なほどに自分への評価に対して

神経質になったり、

 

他のクラスメイトと比べて

劣等感を感じたり、

 

何かと自信を無くしてしまうんですよね!

 

 

気持ちは痛いほど良く分かりますよ。

 

 

私もどちらかというと

実習では苦労した方の学生だったと

今では思います。

 

 

さてさて、

 

今現役として実際に臨床で働いているわけですが、

 

既に何人かの学生さんのケースバイザー

なんかもさせてもらいました。

 

 

見学や臨床問わずになら

30人近くは

色んな学生さんを見てきました。

 

 

その中で

感じること、

学生さんに対して思うこと

などなど

 

これから実習を迎える学生さんへ

伝えたいと思います。

 

 

 ①楽しむ

これが当たり前の事のようで一番出来ないです。

私もそうでしたが、殆どの学生さんが

もう常に肩に力が入っていて

緊張しかしてないです。

ある程度は仕方ないんですが。

 

難しいことは言いません。

学生なので、ある程度出来ない、分からないは承知の上です。

とにかく

楽しんでます!

というオーラを出しましょう。

 

普通に患者さんの事が好きで、色々お話するのが楽しくて、訓練どころじゃない。

 

それくらいの気持ちで十分です。

もちろんそれだけではダメなんですが、

でも最初はそれで十分です。

 

「あ、この学生さん、患者さんと接するのが本当に好きで楽しんだなー。」

とバイザーの先生が思うくらいなら百点満点だと思います!

 

「楽しむ」ことなら難しくないですよね?

ぜひ楽しんでください!

患者さんから沢山のことを教えてもらってくださいね。

 

 

②STぶるな!

 

さぁ何を言ってんだと思われると存じますが、

 

これは実際に私が、評価実習の際に

当時のバイザーの先生に言われた一言です!

 

なんて酷いことを言うんだ!

と当時思いましたが、

今では、なんとなくこう言われる理由が分かる気がします。

 

例えば、

ある患者さんと

フリートークをしてみて

と言われました。

 

その患者さんとお話をして、

声量が低下しており、舌の巧緻性が低下していると考えました。

 

で、フリートークの後、

バイザーの先生に

 

「どんな人でしたー?」

 

と聞かれた私の返答は

 

 

「声量が低下していて、少し話しにくそうにされていました。」

 

 

皆さんはどう感じますか??

 

 

ここでのテーマは「全体像」 です。

 

 

おそらくこのバイザーの先生が聞きたかったのは、

 

この患者さんの全体像です。

 

全体像って言葉がまた難しいのですが、

 

 

例えば

・礼節が保たれている

・お話が好きでよく話してくれる

・読書やガーデニングが趣味

・呼吸マスク(O2マスク)をしている

・弾性ストッキングのポンプをしている

 

などなど、

 

その患者さんがどういう状態なのかを

大まかに捉える為の全体像。

 

 

これが捉えられない学生が多いのです。

 


「声量が低下していて、少し話しにくそうにされていました。」

 

これでは

「STぶるな!」

と言われても仕方ないですよね。

 

全体像については

大事な話なので

 

また詳しく書いていけたらなと思います。

 

 

 

③最低限のST知識

 

先ほどSTぶるなという話をしたところですが、

 

 

言っても、ホントのホントに最低限の知識は必要です!

 

 

そりゃ仮にも学生として授業を何回かは受けてきているわけですからね。

 

 

・失語

・音声障害

・構音障害

・嚥下障害

 

この3つの定義くらいはしっかり頭に入れておきましょう。

 

 

さすがに

構音障害と失語の違いが

分からないと

こちらとしても

教えようがありません。

 

少なくとも準備できる範囲の勉強だと思います。

 

 

 

大まかに言うと

この3つが非常に大事な心構えかと思います!

 

 

ではまた

さらに詳しく

それぞれについて

説明していけたら

と思います。